【前向き】な言葉を心から発信し続け、1人でも多くの人に思いを届けたいという熱意を掲げる人が居る。
それをモットーとし、実行に移し、行動を一貫させる難しさや苦しさは、想像の範疇を超えられずとも理解しているつもりでいる。
ただ、そのポジティブ加減は時に暴力的だ。 
例えば他者にも前向きであることを強要する人がいる。

明るくて前向きで、色々な人から支えられて愛される自分…を演出したいのであれば、そんな自分を目指せばいい。
そんな生き方を望んでいる訳ではない人にまで自分の型に嵌めようとする姿を見ると、わたしは時に恐怖すら感じる。 
否定をするな、受け入れるべきだと言いながら、自分が相手を否定していることに気付かずにいるからだ。
あげくの果てには、信じていたのに(裏切られた)と捨て台詞。
この手の人はわたしが一番苦手とするタイプでもある。 

貴方は貴方。わたしはわたし。
わたしたちは同じ場所にいてもつらくならない距離を常にはかり合っている。 
つらさよりもそばにいる時の感情に重きをおける存在なら、その時になってから、お互いがつらくならないためにどうするべきかを考えてゆけばいい。  
自分の思っている「前」がどこを向いているのか、ときどき立ち止まってみる。