Sapporo*north2 Award 2013とは、"創造都市さっぽろ"発信空間として開発された札幌の地下歩行空間/通称「チカホ」と呼ばれる場所で開催された2周年記念のアワード。
自分も特別部門で参加した。

作品を応募したのは1月末。映像の制作期間は約1週間。
尺は3分以内という規定もあったので、だったらいっそぴったり3分にしようという融通の利かなさっぷり。
今回の作品には初めて自分で作った楽曲を
後から合わせて制作した。
尺に合わせて音楽を作ったこともなかったので、3分間という制限の中で試みたことで色々勉強になったと思う。
作曲自体、まともに腰を据えて向合ったのは2年ぶりくらいだったためにProToolsの使い方も頭から抜けかけていた。
因みに楽曲の制作期間は2日間なので全体を通して10日間くらいだろうか。
このコンペの存在を知ったのは去年末だったが、12月1月と、なんだかやたら精神的にもバタバタしていた頃だったので「作ったってどうせ何にもならなそうだし…」と卑屈になっていた部分もあり正直腰が重かった。
結果的にはやらないと気が済まない性分が勝った。
※【puyar】の楽曲視聴はこちらから表彰式の5日前に突然「表彰式当日来れますか?」という連絡が届き、札幌には一人暮らししている父方の祖母もいるので、どうせだったらと顔出しも兼ねて赴く事に決めた。
飛行機のチケットを手配するのに手こずったけれど、直前ということもあり、往復で32,000円くらいにおさめる事ができた。
しかも座席ガラガラで、窓側を選べた。粘って探した甲斐があった気がする。 
北海道に行くならAIR DOが安い。

表彰式前日には会場の下見をして来た。
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 思っていたより広い…そして人通りも多い。
行ってから気が付いたが、このチカホ、実は2年前に参加した札幌国際短編映画祭にお邪魔した時に父に連れられて通った道だった。
まだチカホという名前も知らなかったので、当時は「おお、札幌も綺麗になってきてるんだなあ」とざっくりとした感想を持っていた。

 拙作【puyar】は「プヤラ」と発音し、アイヌ語で【窓】という意味を持つ。
↓放映の様子
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■作品の説明(応募時)
本州育ちの自分は ひとつの故郷である札幌を訪ねると、同じ日本であっても、どこか異国のような情緒を感じる瞬間があります。
それだけではない、和のこころ、アイヌの民族的魅力を兼ね備えた風景の変遷を見つめ続ける「窓」をイメージして制作しました。

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映像作品というのは常に上映・放映環境に左右され、微妙な仕様の差で台無しになることがある。
映像祭の主催側も、とりあえずデータを集めてプロジェクターで流せばいいと誤解している人も多い。
いざイベントをやって失敗してきた人を見たし、実際何度か自分も巻き込まれて来た。
だからこそどんな仕様にも臨機応変に対応出来るのが映画館だったり、劇場だったり、それらを司る技師の方の力が重要になってきたりするのだけれど、
特にデジタルサイネージは最近できた環境演出ということもあり、それがなかなか難しいんだな、ということが分かった気がする。
【puyar】も、楽曲だけ正常に再生されて、映像の処理がふんづまって、てんやわんやになっていた…
PC上で確認すれば正常だのに、いざ映してみると様子がおかしくなる、というお話だった。
これはやっぱり実際に会場に足を運んで自分の目で確認しないと、何が原因なのかも分析できない。
それが分かっただけでも、 行って良かったと思う。
会場側・主催側だけの責任に押し付けてはいけないし、そうするつもりもないし、当たり前のように作家側からの配慮もなければいけないと思っている。

ちなみにコンペの結果はというと、
do

優秀賞でした。
ありがとうございました!